障害年金専門の社会保険労務士、富所正史(とみどころまさふみ)です。
「精神科医おどおど日記」6月に買って読んだ本です。精神科医師の駒木爽さんという方が著者。
障害年金の請求(申請)には、必ず医師の診断書が必要です。社会保険労務士になってから医師との関わりが増えました。
医師の中でも精神科医が8割と多く、精神科医の現場を知りたく購入した本です。
精神科とはどんなところか、精神疾患に苦しむ患者はどんな人たちかという事実を知ってもらうために書かれた本です。
私にとって最も心に残ったのは、著者の駒木医師が30代に離婚により、アルコール依存症になったところです。
「離婚届にサインをした。生活の端々から寂しさが這い上がってきた。家に帰ると恐ろしいほどの静寂を感じた。恋愛における別れと離婚とはまったく別物だった。
彼女が荷物を引き払ってから数週間後、タンスの引き出しに彼女の寝衣を見つけた。それを手に取った瞬間、胸がえぐられ、その場に立ち尽くした。」
アルコール依存症の患者を治す精神科医が自分がアルコール依存症になる、このページをくり返し読んだのです。
改めて私たちの心の支え、よりどころ、幸せは、職業や地位や名誉ではないこと、心が通う家族がいることがどんなに大きな支えで幸福であるかということを再認識したのです。
この本を通して、医療の現場を知る以上に、一人の精神科医を通して本当の幸せ、心の支え、喜びは何かを教えてもらった気がします。(2026.6.19)


