障害年金専門の社会保険労務士、富所正史(とみどころまさふみ)です。
「精神科医おどおど日記」6月に買って読んだ本です。
著者:駒木爽(こまき そう)1980年代生まれ。大学卒業後、外科医を志すも挫折し、精神科医の道へ。30代のころには、離婚をきっかけに自らもアルコール依存症。
障害年金の請求(申請)には、必ず医師の診断書が必要です。社会保険労務士になってから医師との関わりが増えました。
医師の中でも精神科医が8割と多く、精神科の現場を知りたく購入しました。
「精神科とはどんなところか」「精神疾患に苦しむ患者はどんな人たちか」という事実を知ってもらうために書かれた本です。
私にとって最も心に残ったのは、著者が30代に離婚により、アルコール依存症になったところです。
「離婚届にサインをした。生活の端々から寂しさが這い上がってきた。家に帰ると恐ろしいほどの静寂を感じた。恋愛における別れと離婚とはまったく別物だった。
彼女が荷物を引き払ってから数週間後、タンスの引き出しに彼女の寝衣を見つけた。それを手に取った瞬間、胸がえぐられ、その場に立ち尽くした。」
アルコール依存症の患者を治す精神科医が自分がアルコール依存症になる、このページをくり返し読みました。
改めて私たちの心の支え、よりどころは、職業や地位や名誉ではなく、心が通う家族がいること、帰るところがあることだと知りました。
この本を通して、医療の現場を知る以上に、一人の精神科医を通して本当の幸せ、心の支え、喜びは何かを教えてもらった気がします。(2026.6.19)


