頑張っているすべての人を応援したい」との思いから社会保険労務士アスリート事務所と命名した富所正史です。

12月29日、今年もあと3日と残り少なくなりました。

2020年、今年一番のできごとは、取締役としてかかわっていた埼玉県さいたま市の介護事業所(デイサービス)を閉じたことです。

スタッフ全員で仕事を始める前に聖書を開き、「今日一日、利用者にあたたかく精一杯お遣いできるように!」と祈る介護事業所でした。

株式会社で設立した介護事業所でしたが、代表取締役が80歳超で高齢ということ、次期後継者を見つけることができず閉鎖することになりました。

評判が良く、他から移ってくる利用者(要支援・要介護者)も多かったです。月日とともに進む認知症、家族から見放された孤独、利用者間の人間関係、長生きはこれまた戦いでもあります。ここで感じたことは、誇れる学歴や経歴、高い地位や名誉、財産、これらは年を取り老いて行くことの前に何の意味もなさないということでした。

私が代表清算人となり、昨年10月から今年3月にかけて法務局を訪問すること5回、3月に「清算結了登記」(せいさんけつりょうとうき)をして閉鎖、すべて完了となりました。

全国で起こっている「後継者問題」について考えさせられます。後継者がいないのです。結果、世に貢献できる素晴らしい事業であっても終了せざるを得ないのが現実です。

3日前の12月26日には、規模の大きな社会福祉法人(保育園・子ども園)の次期理事長候補の選考・面談のため、新幹線で新潟県に行ってきました。事業の継続、後継者問題は全国に広がっているように感じます。

2021年がすべての事業所にとって良い一年となりますようお祈りいたします。(2020.12.29)