東京都千代田区神田で社会保険労務士を開業している富所正史です。コスモスは、私が住んでいる印西市の花(千葉県)今、みどころ。
私が私立大学職員として勤務していた時、隣の同僚が、「自分は55歳で退職し、起業する!」と公言し、本当に55歳になった年度末の3月に退職し起業しました。
彼は、退職1年ほど前から、仕事を続けながら、整体の学校に通い準備、退職後は自宅1階を開放し整体院を開業しました。
定年後の準備が60歳からでは遅いと思います。準備は遅くても55歳からスタートです。55歳なら定年退職まで5年間あります。この5年が勝負。
定年になってから、必死に仕事探しをしても、うまく行きません。退職後にハローワークに行く人がいますが、自分が思っているような仕事が見つかる可能性はほとんど無いと思ったほうがいいです。
私のところに、来年2021年3月で定年退職を迎える公務員の方が相談にきました。60歳からの再雇用制度はなく、新しい仕事を真剣に探していました。
誰もが知るWの私立大学・大学院を卒業し、霞が関で37年間国家公務員を続けています。最近ハローワークに行ったが、「定年退職者の再就職は、夜の警備員、清掃、高速道路の料金収受員、タクシーの運転手(契約かアルバイト)そうした仕事しかない。それも1か月程度で辞める人が多く、今まで事務系の仕事にいた人には、お勧めできない」とハロワの担当者から言われた。と話してくれました。
それなら、どうしたらいいのか?
1つ目は、起業する道があります。私は、50歳で起業を決意し、社会保険労務士試験を目指し、毎週土曜日、都心の資格専門学校(レック)に2年間通いました。
2つ目は、再雇用制度があるなら、引き続き同じ職場で1年ごとの更新で65歳まで働く。ただ、給与は今までの5~6割を覚悟。何よりつらいのが、再雇用後は自分の居場所がなく、決定権がなくなります。小さなことまで伺いを立て、承認をもらわなければならず、自分が生き生きと働ける場所ではなくなります。今まで部長職で大きな権限を持っていたような人には、再雇用で働くのはつらいでしょう。再雇用は生活は保障されても辛いものがあります。
3つ目は、新しい就職先を見つける。そのために、
①55歳になったら5年かけてしっかり準備する。
②友人、知人、学生時代の仲間などとの人間関係を築く。定年後の仕事の夢や篤い思いを広く伝えることでやがて協力者が現れます。しかし、紹介してもらうという受け身ではなく、関係づくりにおいて、自分のできることは積極的に担うという姿勢が重要です。
私ごとですが、大学卒業して40年、大学時代所属していた登山部の卒業生対象に、「健康ウォーキング」を皇居・北の丸公園で今でも開催しています。年3回、お役に立てるならこれからも喜んでやらせていただきます!
③退職してのんびりと構えていても仕事はやってきません。現役時代から、専門性を高め、外部に多くの知り合いを持つことで、「先方から誘いの声がかかる」そのような自分にしておく必要があります。