社会保険労務士(社労士)、健康ウォーキング指導士の富所正史です。
「70歳が老化の分かれ道」~若さを持続する人一気に衰える人の違い~ この本が結構売れているようです。
お茶の水駅前の丸善に行ったとき、この本の前に「1位」と書いてあり、本の中をパラパラ拾い読みしました。
「人生、目的を持って生きることが重要」「仕事は引退しないで、やれるだけ続けること」などと書いてありました。70代をうまく乗り切らないとよぼよぼした状態で長い老いの期間を過ごすことになるとあり、ハッとさせられます。
著者の医師・和田秀樹さんは、70歳が分かれ道といっていますが、私は、体力・運動機能面からいうと60歳だと思っています。この10年間、健康講座の講師として多くの人と関わってきて、若さを持続する人一気に衰える人の分岐は60歳だと感じています。
「健康寿命が10年延びる体の作り方」(著者:関東労災病院主任理学療法士 園部俊晴)の健康講座にかつて2回参加し講習を受けました。その時に、60歳を超えると人間は急速にからだが硬くなったり、変形してきたり、筋力が弱くなると言っていました。歳をとることによって衰える運動機能は3つ、「柔軟性」「筋力」「バランス」だと。 しっかりした姿勢・衰えた姿勢
私自身、30年間に渡ってスポーツ競技の世界に関わる中で、自分の体の衰え(筋力・心肺機能など)を自らの体を通して受け止めてきました。体の衰えを明確に自覚したのは60歳です。60歳からどのように過ごすかが「若さを持続する人一気に衰える人」の境界線だと思います。
「健康寿命が10年延びる体の作り方」の著者は、40代以降は、何もしなければ体は硬くなっていき、毎年筋力が1%ずつ減少していきます。何もしないで衰えていくのを待っているか・・・今から少しずつ始めていくか・・・あなたはそれを選ばなければなりません。と言っています。
歳をとることによって「柔軟性」「筋力」「バランス」などの運動機能は何もしなければ衰えますが、救いは、鍛えることができるということ。
「もう歳だから・・・」と諦める必要はありません。
「若さを持続する人一気に衰える人」の違いは、何もしないで衰えていくのをただ待っているか、今日から(今から)少しずつ始めていくかです。
まずは、誰でも、いつでも、一人でできるウォーキングで始めて下さい。週3日、しっかり3ヶ月続けると必ず体に良い変化が現れます。(2021.11.10)