社会保険労務士(社労士)で「健康ウォーキング指導士」の富所正史です。
「どんどん歩いても疲れない歩き」の最後です。
今日は疲れない歩きの3つ目、「上半身を骨盤にしっかり乗せる」です。
「一本のライン上をイメージして歩く」と「腕は後ろに引く」をボールと水中ウォーキングをたとえに、前回お伝えしました。
この2つは5段階のレベル3、今日の「上半身を骨盤にしっかり乗せる」は、レベル4です。
「上半身を骨盤にしっかり乗せる」
7年ほど前に、歩きの極意を知りたく、競歩のオリンピック選手から歩きの指導を受けました.
個人レッスンということもあり、2時間半で2万5千円。「レッスン料高い!」と思いましたが、当時は、「富さんのウォーキング・ランニング教室」を起業したばかりで、とにかくスキルアップしたく申し込みました。
その時、言われたことは、「歩きは、ももの裏で歩く」これだけ言われました。歩きは、「ももの裏を使う」を繰り返し言われたのです。
これは、どういうこと?最初は、理解できませんでしたが、書店で歩きの専門書を購入し、自分でも意識して歩くこと1年、少しずつできるようになりました。
実際に目の前でやって見せたいですができませんので、文字で説明します。大丈夫、簡単です。できるようになります!
大事なことは、後ろ脚のひざを伸ばし、ももの裏を使って床(地面)を瞬間的に押す。後ろ脚の親指の根元でグイと瞬間的に床(地面)を押すのです。それによって、骨盤の上に上半身が乗り、前脚に瞬間的に体重が移動します。(重心移動という)この感覚を体にしっかり覚え込ませて下さい。
脚を振り出し、前脚のかかとで着地した瞬間に、前脚でペットボトルを一瞬で踏みつぶす(かかとからつま先に向かって一瞬で踏みつぶすイメージ)同時に、脚の上に骨盤が素早く乗るようにする。そのために、後ろ脚の裏側、ももを使って床(地面)を瞬間的にグイと押す。これがポイント。
11月は、紅葉も美しくウォーキングには最高の季節。次の5点を心がけて歩いてみて下さい。
①腕は後ろに引く。(腕を曲げて速歩の時は、肘を意識して、この肘を後ろに引く)
②前脚は大きく振り出さない。その代わり、後ろ脚はひざを伸ばしてしっかり床(地面)を押し切る。
③つま先は進行方向に。
④後ろ脚のひざはしっかり伸ばす。おなかをグイと上に引き上げ、瞬間的に床(地面)を押す。
⑤着地した脚に素早く上半身を乗せる。
これらがある程度できると、「美しい歩き」「どんどん歩いても疲れない歩き」に間違いなく近づきます。
競歩のオリンピック選手も、モデルの美的な歩きも、①~⑤は共通です。3ヶ月継続すれば、あなたもできるようになります。
(2021.11.3)