社会保険労務士(社労士)で「健康ウォーキング指導士」の富所正史です。

スポーツの秋、皆さんは、どのような運動をされていますか?

「動かないと、身体の中で最も大きな筋肉の太ももから衰えます。脚の筋力を衰えさせないことが若さを保つ秘訣」

体の中の最も大きな筋肉、太もも、お尻などの筋肉を衰えさせないことが、人生最期まで歩ける秘訣。公園やハイキングなどにどんどん出かけましょう!

「どんどん歩いても疲れない歩き」のコツを2つお伝えします。

1.ころがるボール

サッカーボール、バスケットボールはどこへでも自由自在にころがります。抵抗なくころがりますが、逆に不安定。ボールはスムーズにころがる(進む)が不安定です。力を使わずに移動するには、不安定であることは大切な要素です。

ウオーキングの時の脚(足)は、一本のロープの端を靴の内側が触れる感覚で歩くのが理想。道路の白線上なら、つま先をしっかり進行方向に向け、その上を歩くことでボールのように抵抗の少ないスムーズな歩きが生まれます。

箱は安定するが抵抗が大きく移動に力が必要。これと同様で、高齢者の脚(足)を開いた歩きは、安定はするが移動に力が必要です。筋力を使うので疲れます。

ひざや腰が悪い方は、あまり無理をしてはいけませんが、可能な限り、つま先を進行方向に向け、目の前に一本のラインをイメージしその上を歩くことをめざしてください。

疲れない歩きとは、筋力を使わないこと。ですから、ころがるボールをのように、多少不安定でもライン上を歩くことをイメージして取り組んでください。大丈夫、すぐに慣れます。

一本のライン上をイメージした歩きは、男性、女性関係なく美しいです。若々しく見えてかっこいいです。

2.水中ウォークでは、腕は後ろに引く

プールで水中ウォークしている方がいます。前に進むのに腕で水を後ろに、後ろにかいて進みます。前に進むのには、水を後ろにかきます。陸でも同じです。腕は後ろにです。惰性で多少前に腕が振り出されますが、あくまでも惰性で前に少し振り出されるだけ。

街中で腕を前に大きく振り、脚も前に大きく振り出し、いかにも「私、頑張って歩いてます!」という人見かけます。やめましょう! 脚を大きく前に振り出して大股で歩くのは、体重のスムーズな移動(重心移動)を妨げ、毎回ブレーキをかけている状態で最悪です。

スーパーでカートを押すときのあのイメージです。つまり、脚を前に大きく振り出そうとしてもカートにつま先が当たって振り出せませんね。「前脚は大きく振り出さない」が、「後ろ脚はしっかりひざを伸ばし」て最後は親指の付け根で床を押す。

 

今日は、「ころがるボール」と「水中ウォーク」をたとえにウォーキングをお伝えしました。(2021.10.26)