社会保険労務士はいくら稼いでいるか?興味ありますね。給与BANKというサイトで次のような記事がありました。士業の平均年収。(単位:万円)
弁護士1,168万円、公認会計士880、税理士880,司法書士864、不動産鑑定士752,1級建築士672、弁理士640,社会保険労務士640・・・やっと出てきました社会保険労務士。身近なライバル税理士にかなり水をあけられています。
実際、どのような方法で調査したかわかりませんが、資格試験の難易度順のような気も致します。
社会保険労務士年収640万円。640万円の中から事務所賃貸料、交通費、広告宣伝、交際費、研修・書籍など合わせて300万円とすると(私の年間経費はこのくらい)残りは340万円。
340万円が家族の年間生活費と言うわけです。これでは生活できない・・・。ですから、外に事務所を構えず自宅を事務所にする理由もわかります。社会保険労務士は自宅を事務所にしている人が圧倒的に多い。
開業して9年目に入りますが、自分はいくら稼いでいるなどと年間売り上げ(収入)を私に話してくれた社労士は今まで一人もいません。また、相手にいくら稼いでいるかを聞くことも親しい間柄でもしません。
ですので、この世界で仕事はしていますが、他の人がどの程度稼いでいるかはほとんどわかりません。これは他の社労士も同じだと思います。
起業する人は独立心が強いので「他の人がいくら稼いでいるかは、自分にとってはどうでもいい、人は人、自分は自分!」と考えているから気にならないのだと思います。
しかし、多くの社労士が目標にしている額はある程度わかります。それは、1人、年間一千万円。事務所に社労士が2人いるなら2千万円です。
私は、開業すぐに千葉県印西市、千葉ニュータウン・印西牧の原駅前ビルに事務所を構えました。開業には、まずは千葉県社会保険労務会に登録し年会費など払います。登録料、年会費など15万円ほど払いました。登録料は1回、年会費は毎年納めないと仕事をすることができません。
これらが済むと、開業したばかりの人を集めて、開業セミナーが開催されます。比較的活躍し、成功している先輩社労士が、開業時の苦労話や開業後の仕事獲得のノウハウを伝授してくれます。
セミナーでは、開業後の売り上げ目標を明確にすることはとても重要ですと教えられます。「開業した皆さん!開業3年目には一千万円達成をめざして下さい。無理なら5年目には是非とも達成できるようにして下さい。」とアドバイスを受けました。この年間売り上げ一千万円は、私が千葉県から東京都に事務所を移したときにも東京都社会保険労務士会で同じアドバイスを受けました。
3年目、5年目という比較的早い段階で達成できないと、10年、20年経っても開業した頃のままの状態だというのです。成功する人は早い段階で一定の壁を越えるのだと言っていました。
3年目で年間売り上げ一千万が達成できた人もいれば、年間百、2百万円程度の人もいます。この世界は人それぞれですが、事業計画に売り上げ目標をしっかり掲げ、その目標に少しでも近づくよう励むことは重要だと思います。開業した以上は、たとえ年数はかかっても年間売り上げ一千万円、これが社会保険労務士の多くの人が目標にしている額ではないかと思います。
ところで人のことはいいが、「富所社労士!一体あなたはどうなの?」ですが、私の年収は、冒頭の「社労士平均年収」とほぼ同額程度です。ですので、あと3つの事業所と新規で顧問契約ができたらと願っています。契約いただいた事業所に対しては誠心誠意努力し期待にしっかりと応えます。よろしくお願いいたします。(2021.3.9)