社会保険労務士(社労士)で年金アドバイザーの富所正史です。

今日は、「診断書の料金」です。

障害年金の書類は、日本年金機構に提出します。書類に一つでも不足があったら受理してもらえません。提出書類に医師の「診断書」があります。必ず必要です。

医師が作成する診断書の料金は、病院(診療所)によってさまざまですが、通常1通1万円前後。それぞれの病院(診療所)で独自に金額を定めています。

作成を依頼する立場からすると1通1万円は、高い感覚かもしれませんが、私は決してそうは思わないのです。時間と労力を考えると診断書の1万円は、医師にとって「割に合わない」仕事ではないかと思います。

診断書を手にした時、大変な思いをして作成くださった医師に感謝の気持ちがわきます。日中の診察している時間帯に診断書を書くことはまず不可能、診察が終わった後や休診日など、多忙な医師は仕事の合間を縫って作成しているはずです。

過去のカルテを探し出し、読み返してから、細かい項目まで書いて行くのはかなりの労力で相当な時間を要しているはず。おそらく医師にとって最もめんどうで引き受けたくない仕事が診断書の作成ではないかと思います。

大変な苦労して作成しても、障害年金は、時には認定されず不支給のこともあります。「不支給になったのは診断書のせいだ!」とばかりに恨まれることもあるでしょうから、責任重大です。

私は、診断書を依頼する時、医師が診断書を書きやすいよう事前に情報を提供するように努めています。日常における家庭での生活、食事、入浴、身のまわりの整頓、金銭管理などできる限り詳しく情報を伝えています。(2022.9.22)