社会保険労務士(社労士)の富所正史です。
1ヶ月程前、私の事務所を訪問したご婦人と話していた時のことです。
「私の兄は随分前にがんで亡くなった。障害年金を知っていたらもらえたのに。当時は兄も私も家族も、だれ一人として障害年金を知らず、兄が亡くなった後に障害年金を知った。知っていたら兄が生きている間に障害年金をもらいもう少し兄に楽をさせられたのに・・」このような内容でした。
この方のお兄さん、がんで闘病生活、やがて亡くなるのですが、亡くなる最後の方の病状はかなり悪かったはずです。保険料納付の基準を満たしていれば、障害年金は間違いなく受給できたと思います。
なぜ、障害年金はこれほどまでに知られていないのでしょうか?生活保護はほとんどの人が知っていますが、障害年金は多くの人が知りません。
それには、制度が知られていない、しくみが複雑で素人が障害年金の手続きを行うのは難しい、そのため、受給できる権利はあるが手続きをしていなかったりあきらめる人がいるのだと思います。
私も私立大学で人事労務を20年担当していましたが、その20年の間、年金は高齢になった時もらえる「老齢年金」しか知りませんでした。
「障害年金を受給することは、その人がその人らしく生活することができる」「障害年金は、経済的な安心をもたらし精神的な不安を軽減する」と言われていますが本当にその通りです。
経済的にゆとりができれば治療の幅も広がります。家族に頼り切っていた後ろめたさから解放され自信と誇りが生まれます。
保険料を払ったきたからこそ、困った時には堂々と請求していいのです。障害年金は申請ではなく「請求」すると言います。権利として当たり前に請求できるのです。
ですから、まずは、障害年金という国の制度があることを知って下さい。その上で、詳しい手続きは近くの年金事務所に問い合わせて下さい。対応した職員に「障害年金についての相談です」と伝えると、障害年金に精通した職員につながりますから詳しく聞いて欲しいと思います。
もし、わからないようでしたら、私、社会保険労務士の富所正史(とみどころ)までお電話下さい。懇切丁寧に対応いたします。相談は無料です。(2022.5.23)
電話 03-5244-5830 社会保険労務士アスリート事務所