社会保険労務士、年金アドバイザーの富所正史です。

今回は4回目「国民年金基金」の続きです。

港区赤坂にある「全国国民年金基金・東京支部」を訪問したと前回、書きました。

我が国で国民年金(老齢基礎年金)を受給している人の受給額平均は月5万円ほどと書きました。「老後の年金、たったこれだけ!」と言いたくなりますが、過去に厚生年金の加入がなければ、これだけです。

そこで、少しでも早いうちから「国民年金基金」に加入することをお勧めします。私は、キリスト教の教団・教派のコンサルタントとして活動しています。集会の時に「うちの教会は社会保険に加入していないが、国民年金基金に加入している。毎月の掛け金は教会が全額負担している。」という声を聞きます。素晴らしいと思います。「いい教会だな!」と思います。

牧師が退職したあと、今まで支払った掛け金が年金という形で確実に受け取れる。教会がまだ社会保険に加入していなかったら、是非とも「国民年金基金」に加入して、牧師の将来に備えていただきたいと思います。

そうは言っても財政が厳しいから社会保険に加入ができないでいるという教会もあるでしょう。しかし、「国民年金基金」は、教会の財政に合わせて掛け金が決められますし、途中で掛け金額の変更も自由です。

仮に牧師が35歳の男性なら、毎月10,140円を60歳まで払うと、65歳から受給できる年金額は月1万5千円が増えます。掛け金を2倍の20,280円にしたら月3万円増えます。増えた額が生きている限り受給できます。月3万円の増は、自分が年金受給者になるとその効果の大きさに驚くはずです。

これを読んでいるあなたが教会の役員なら、牧師の将来の生活を少しでも支えていただきたい、そのために、できることを今から教会員と一緒に取り組んでいただきたいと思います。

年金のことをさらに詳しくお知りになりたいなら、遠慮なく、メールや電話でご連絡下さい。無料です。可能な限り時間を割いてご対応いたします。

(2021.2.16) 社会保険労務士 富所正史 03-5244-5830(事務所)