社会保険労務士、年金アドバイザーの富所正史です。

将来もらえる年金を増やしたい!という方に「年金を増やす方法」を書いています。今回は3回目「国民年金基金」です。

今日、2月12日、東京都港区赤坂にある「全国国民年金基金・東京支部」に行ってきました。目的は、みなさんに少しでも役立つ情報をお伝えしたいと思ったからです。

支部長の男性と若い女性の2人からあたたかく迎えていただき、国民年金基金制度~加入のメリットまで話しを伺うことができました。コロナ禍の大変な時、1時間にわたる懇談・説明の時をありがとうございました。

現在、国民年金に加入していて、これからもずっと国民年金という方は、将来の自分のため、家族のために今から年金に取り組んでいただきたいと思います。「年金などまだ30年先のこと!」などと思っていると大変なことになります。

みなさんは、ずっと国民年金だけに加入だった人が、実際に65歳から年金をいくら受給しているかご存じですか? 我が国で国民年金(老齢基礎年金)を受給している人の平均は月5万円です。加入できる最長の40年を満たした時にはじめて満額の月6万5千円受給できるのです。全員が40年加入はしていないということです。

月5万円、夫婦でも月10万円。65歳から支給開始で生きている限り受給できますが、生涯増えることはまずありません。反対に少子化のためマクロ経済スライドがかかり減るばかりです。これが国民年金の現実です。

そのためには、今から、できれば20代、30代から手を打っておかないといけません。少しでも年金を増やすための「任意加入」と「付加年金」を前回紹介しましたが、もう一つあるのが「国民年金基金」です。
この国民年金基金は、国民年金だけでは十分でないと考える人が加入し、国民年金に上乗せ部分を支給することを目的としています。

今日、説明を受けてきました。簡単なしくみとメリットを説明しますが、今日は長くなりました。次回に回します。(2021.2.12)