12月3日の八海山(南魚沼市)

社会保険労務士(社労士)の富所正史です。

私の出身は、新潟県南魚沼市六日町。米農家の次男として生まれ、大学進学のため18歳で東京に出てきました。

12月3日(金)4日(土)と車で帰省。正面にそびえる八海山(はっかいさん)、家の周りには少し雪があります。「雪と着物とこしひかり」「魚野川の清流」「越後湯沢温泉・六日町温泉」と風光明媚な地域です。この景色を見ながら育ちました。

大学卒業後、埼玉県で小学校教員4年、その後、新潟県を再受験し十日町市の小学校に採用されました。

高校時代は、クロスカントリースキー競技でインターハイ出場(県代表で全国大会)など、多くの人たちとの交流に恵まれ新潟県に育てられたとの思いが強くありました。

その恩返しを少しでもしたい、子どもたちにスキー競技を伝えることができればと故郷の教員になったものの4年で退職、新潟県から逃げるようにして関東に戻ってきたのです。

新潟県に育てられた、だから教員として地元に戻って少しでもその地域の子どもたちに役立ちたいと願って赴任したものの、挫折してしまいました。

横浜、東京、埼玉県と関東に10年住み、そのうち4年は埼玉県の教員でした。

関東に10年いたこともあり、新潟県十日町の地域性、教育現場のやり方、教員同士の関わりなどにうまく順応できず、精神的にダウン、結局は退職に至ってしまいました。

30年前、精神的に疲弊し憔悴していた頃、こんなにも美しい景色が全く目に入らなかった当時が思い出され何ともいえない気持ちになります。

教員を退職し、その後、東京基督教大学事務職員として27年勤務。そこで20年間担当した人事労務の経験を生かしたく社会保険労務士をめざし今に至ります。

郷里の景色に触れながら、今までの歩みを振り返り、やりがいをもって仕事に励める今の境遇に感謝し元気をもらい千葉に帰ってきました。(2021.12.6)