社会保険労務士(社労士)の富所正史です。

オリンピックが終わったので、8月9日(月)、「日本武道館」までランニングしてきました。

日本武道館は、柔道、空手会場でした。オリンピック開催中と打って変わり、周辺は警察官、警備員は引き払い、静寂そのもの。セミの鳴き声がひときわ大きく感じました。

メダルの報奨金は、金500万円、銀200万円、銅100万円です。金メダル2つ獲得すれば2倍。

報償金1位は、卓球の伊藤美誠選手だそうで1400万円。日本オリンピック委員会(JOC)からだけでなく、日本卓球協会からも報奨金があり、その合計のようです。

ところで、金メダルに500万円は皆さんの感覚では、多い、少ない、まあまま妥当、どれですか?

クロスカントリースキー競技20年、アスリート事務所の私の意見は、「金メダルに500万円は少な過ぎ、最低でも2倍の1000万円は支給して欲しい!」と思います。

競技をやっていた人とそうでない人では、この感覚が異なるかもしれません。競技をやっていた人なら、おそらく多くの人が、「金メダルに500万円では少なすぎでしょう!」という感覚です。

マラソンで日本新記録に1億円。数年前に大迫選手が2回に渡って日本新記録、計2億円の報償金をもらったのは有名ですね。これが普通の感覚で報償金が多いなどとは思いません。

私は、かつてクロスカントリー競技で、冬季合宿に入るとオリンピック選手と一緒になることがありましたが、スキーワックス代で150万円、繰り返される国内合宿や大会、海外遠征、スキー装備と年間数百万円はつぎ込んでいるのではないかと思いました。

コロナ感染の中で苦しんでいる多くの人がいて、オリンピックが開催されたこと自体良かったかどうかという中で、選手を応援し味方するような意見はタブーかもしれません。

しかし、競技の世界において、競技者が現役の選手生活を閉じることは、イコール会社を去ることです。競技人生を終えた選手の生活保障はいつも話題になります。

人生の中で競技者として輝けるのはほんの数年、それだけに選手の将来設計にまで目を向けた制度が、スポーツ競技の世界に備わって欲しいと思います。(2021.8.9)